WIND75DBの突き抜け感!ディープリム人気ライバルと比較してわかったこととは?
フルクラム専門店
フルクラムフィールド 店長の川内です。
早いもので、気づけば12月もあと少し。
日本だけでなく世界中で色々ありましたが、
何とか新年を気持ちよく迎えたいものですね。
さて、この頃、
フルクラム2021モデルについて、
お問い合わせをいただくことが増えました。
その筆頭は、なんといってもWIND 75 DB。
その名の通り75mmのリムハイトを持つ、
強烈なインパクトを放つ異才のホイールです。
今回は、現行のモデルや
ライバル他社のホイールと比較しながら、
その正体に迫ります!
巡航の暴れ馬ウィンド75DBとは
フルクラムのWINDシリーズは、
ミドルレンジに位置するグレードで、
カーボンリムのホイールのみが
ラインナップされています。
そのリムハイトは、これまで、
オールラウンダーと認知された40mm、
平地の多いコースで好まれる55mm
という2種類のみでしたが、
今回追加されたのがこの75mm。
一気に20mmも高くなりました。
その目的は、
超高速巡航の世界を広めることにあります。
つまりフルクラムは、
この型破りのディープリムを
中価格帯で提供することで、
TTやトライアスロンといった単独走行で、
高いエアロダイナミクスが必要なシーンで、
「タイムを短縮したい」というライダーの思いに
応えようとしているのです。
75mmリムってどんな感じなのだろう?
中々実感が持てないかも知れません。
次の画像を見てみましょう。
リムハイト75mm、55mm、40mm
を並べました。
こうみると壮観ですね。
そして、画像一番左の75mmリムが
圧倒的な存在感を放っているのが
実感できますね!
こんな迫力、フルクラムの他のホイールにはないです。
今まで、40mmリムは取り扱い難しいかな、
と感じられていたライダーも
いらっしゃると思います。
でもこの画像を見てみてからはどうでしょう?
40mm(一番右)が
なんてことないように見えませんか(笑)
実際、一昔前と比べて
40mmが使われることが増えてきています。
今回、WIND 75 DBの登場により、
この高リムハイト化の波が55、75mmへと、
エアロを必要とするライダーの間で
少しずつ広がっていくように思います。
ここまでの話で、WIND 75DBは
フルクラムで最も突出したリムハイトをもつため、
フルクラムの中では
ライバルらしいライバルがいない、
ということが分かったと思います。
では、他社製品と比較すると
どうなのか気になりませんか?
カンパニョーロの人気ホイールBORAと比較してみましょう。
WIND75DBとライバルBORA WTO60DBの仕様を徹底比較!!
ここでライバルとして指名したのは、
Campagnolo BORA WTO 60DBです。
BORA WTO 60DBは
フルクラムにおけるWIND 75 DBと同様に、
カンパの中で最もリムハイトのある
ディスクブレーキホイールです。
ライバルとして挙げるのに十分すぎる相手ですね。
仕様を比較します。
・WIND55DB
・WIND 75 DB
・BORA WTO 60 DB(カンパニョーロ)
上述3モデルのスペック一覧です。
WIND55 DB | WIND75 DB | カンパ BORA WTO 60DB | |
グレード | → | ミドル | トップ |
重量 | 1680g | 1820g | 1590g |
タイプ | → | 2Way-Fit クリンチャー/チューブレス |
← |
リム素材 | → | UDフルカーボン | ← |
リム高 | 55mm | 75mm | 60mm |
リム外幅 | → | 27mm | 26.1mm |
リム内幅 | → | 19mm | ← |
タイヤ幅 | → | 23mm -50mm |
← |
ブレーキ | → | AFS | ← |
F アクスル |
→ | HH12- 100 |
← |
R アクスル |
→ | HH12- 142 |
← |
スポーク | → | 24本(2to1) F左16右8 R左8右16 |
←(G3) |
ハブ | → | アルミ | ← |
ベア リング |
→ | シールドカートリッジ | USB セラミック |
定価 | 171,000円 | 174,000円 | 295,000円 |
※記事投稿時点の情報です。最新情報はメーカーにご確認ください
WIND55DBとの比較では、
リムハイトが違うくらいですが、
片輪70gの差となっており、
20mmもリムを高くしているのに
70gしか違わないなんて、
カーボン素材の軽さを再認識します。
ボーラWTOとの比較では、
BORA WTOの軽さが目立ちますね。
リムが細めで軽さに寄与していたり、
カンパニョーロのトップグレードということもあり、
ハブにも手を入れて軽量化を図ったりして
トータル重量が相対的に抑えられています。
しかし、トップグレードの宿命というのか、
価格は定価で約1.7倍も違います。
重量についてもう少し検討します。
ホイールを語る上で、
ヒルクライムでもしない限り、
ハブの重量は大して重要ではありません。
平地巡航をメインに考える場合は、
ハブ重量の影響はかなり小さく、また、
リム重量もデメリットばかりではありません。
つまり、「重いものはより回り続ける」という
慣性の法則があるため、
巡航で回し続ける局面では
良い方向に働いたりします。
もちろん軽いリムの方が扱いやすいのは
間違いないですが、
WIND75DBのように尖った性質をもつ
ホイールにおいて、
全くデメリットには感じられません。
また、カンパの”WTO”は
空力を最適化したことを示す名称ですが、
一方WIND 75DBにはそのような名称は
付与されておりません。
かといって、フルクラムは
ただリムを高くして空力特性を
得ただけではありません。
WIND75 DBは、
リムを高くする際に背反となる
安定性とハンドリングを確保するために
徹底的に風洞実験をを繰り返して
開発されました。
WIND 75 DBは挑戦するライダーの気持ちをくすぐるポテンシャルを秘める
見た目は本当にカッコイイですね!
ディープリムの美しさに惚れ惚れしてしまいます。
75mmリムのみが再現できる空力特性と、
ライバル機材との重量差および価格差を
天秤にかけた場合、
巡航を最上級に考えれば間違いなく
WIND 75DBに軍配が上がるでしょう。
私はTTもトライアスロンもしないのですが、
この75mmを見て、ロングライドに使いたいと素直に思いました。
その性能をどれだけ肌で感じ、
いつものコースのタイムが
どれだけ短縮できるのか・・・と。
ディープリムのバイクが
駆け抜けていくのを見ると、
とてもカッコよく見えますよね。
巡航の世界を変える挑戦的なホイール、
WIND75 DB、
好評発売中です♪
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